「国語の勉強したい。」
ネパールの学生さんから投げかけてもらった質問。
彼は答えているうちに、気がついた。
大阪健康福祉短期大学介護福祉士学科
2020年度セレクトマネージャーの皆さんとの正課外授業。
国語=語彙を増やす。
自分のことを、自分の言葉で伝えたい。
最先端の支援機器じゃなくて、
どうしても自分の言葉で、声で話がしたい。
どこからやってきたのか分からないけれど、
彼のその強い「こだわり」という名の頑なさを
なんかおもろいやん!
やってみようや!実現しようや!
そう手を挙げてくれた学生の皆さん(セレクトマネージャー)と気がつけば月に2回、一回2時間。正課外の時間に集まっている。
目標は
✔︎ビジネスシーンで自分のことを自分の言葉で伝えられるようにする。
すでに5回目となった今回のセレクトマネージャーの皆さんとの語彙力を高める時間。
何度かの経験を経て、さてと気がついた。
『そう言えば、亮さんってさ
質問を受けることはあっても、質問することってないよね。』
そう。
それだ!!
質問から人と人のコミュニケーションは深まる。
だが彼は質問をしたことがない。
いや、もしかしたら幼い頃はしていたかもしれないが
彼の言葉を誰も聞き取れなかったし、
それによって彼は質問も、
言葉すらほぼほぼ最低限しか発信しなくなったし、
それによって語彙数はほとんど増えなかったし、
それによってそもそも質問ってどうするんやったっけ。
となったのではないか、と推測された。
いつも会話は一方通行。
りんごは好きですか。
→はい、好きです。…………
終わりかーい!!!!!!
会話が続かない。
かと言って
「質問してください」と言われても、
質問ってどうすればいいのか分からないから黙ってしまう。
よーし、まずは質問やな!
という事でいざ実戦。
すると、、、
あれよあれよという間に程度だが会話らしいものが成立することが増えてきた。
すごいなぁ。
質問し合うってめっちゃ大事やなぁ。
学生の皆さんも、
・この時間めっちゃ勉強になる。
・こんなん言ったらあかんかもですけど、亮先生の成長がほんまに目に見えて分かるから楽しいです。
・もっともっとこれ突き詰めたい。
そんな新しいチャレンジを
介護福祉学科の皆さんと絶賛取り組み中です。
2年経つとこの授業ってきっとなくて、
(だってもうきっとこの課題はその時はクリアになってるはず)
その時はその時の課題があって、
だからきっとこれって、
今だからこそできる学びであり、授業の内容なんだと思う。
「イキプロ。」=生きる教科書プロジェクト
まさに、今日を生きている彼の「今」が教科書として
介護を学ぶ学生の皆さんの実践的学びとなってお役に立てること。
同時に彼が確実に成長し発展していること。
もうこれはある意味凄いことなのかもしれない。
生きていること。
それだけでもしかしたら私たちはみんな
誰かの役に
知らず知らずのうちでも立っているのかもしれない。
LIFE IS BEAUTIFUL
それに気づくかどうかはきっと自分次第。
でも思う。
人生は本当に素晴らしい!!!
今を胸張って生きよう!!!
一般社団法人HI FIVE
畠山織恵