「ピンヒールで車椅子を押す」出版1周年記念
感謝の朗読 LIVEは、七夕の7月7日、1夜目を終えました!
特に講演で人気のある9項目に絞り、
昨夜はそのうちの3項目
03脳性麻痺
04両親への電話
05ほんで、どうするか考えてみた
を朗読。
今まで読んでくださった方はもちろん、
まだ読んでないわ。
という皆様も是非この機会にお耳で会えたら嬉しいです!
また7月8日も21:00〜2夜目のライブを行います🌙✨是非ご一緒しませんか?
昨夜のライブ⭐︎⭐︎⭐︎
06ピンヒールで車椅子を押す
11彼を信じていないのは誰?
15君だからこそできること
……
「あんた今、なんて言った?!
申し訳ないってゆーたんか?」
びっくりして呆気に取られていた私に彼女は続けて言った。
「亮夏があんなに頑張って走ってるのに、あんた、失礼やと思わんのか?!」
はっとして、亮夏を見た。
彼は腕を前に前にと運び続けていた。Rくんは手を伸ばし「亮夏がんばれ!亮夏がんばれ!」と励ましていた。
保護者席を見渡した。どの保護者も怒ってなんかいなかった。それどころか口々に
「亮夏くん頑張れ!」
「もう少しや、亮夏くん!」
「頑張れ!頑張れ!」
みな笑顔で、大声で、私の目に飛び込んできた誰もが亮夏にエールを送っていた。
みんな亮夏を信じていた。誰も彼が悪いとか、彼のせいでとか思ってなかった。彼を信じていなかったのは私だけだった。
「情けな」
涙がぼろぼろ出て、私は心から自分を恥じた。もう2度と、彼をかわいそうだとか、申し訳ないとか思うのはやめとうと心に誓った。
「ピンヒールで車椅子を押す」第一章11「彼を信じていないのは誰?」より
・YouTube情熱朗読 LIVE①
https://www.youtube.com/live/-tpDJiealv4?si=wCq2aZyVbtU_ogZf
・YouTube情熱朗読 LIVE②
https://www.youtube.com/live/qQKQy-NpyGY?si=_heaI3j0rg3VGjnS