大阪健康福祉短期大学介護福祉学科 伊藤明代助教授より大学での授業についてのご感想を頂戴しております。
2016年に、「教育機関で仕事をしたい!」と共通の知人の看護師が私の元に畠山親子を連れて来られてから早3年目。
最初は緊張していた彼に、
「経験も少ない高校生だし、私自身もあまり障がい者と関わったことが無いし、不安だなぁ」と思いました。
しかし、母織恵さんの
「息子や若者達が夢を見られる社会を作りましょう!」という強い想いに共感し、
『短大の学生の未来とこの若者の未来を一緒に作って行けたら。』
それと同時に、当時産休中だった私は、
『生まれたての我が子にも織恵さんのように、社会を作るそんな親の背中を見せたい。』
そう思い、無我夢中で短大における彼とのコラボ授業を考案し始めた覚えがあります。
高校卒業前ということもあり、短大教育は元々3年以上を見据えた計画で今年で3年目。
彼と作りたかったのは、学生達が短大というホームで実習ほどのリアルな学びが得られ、学生同士で分からないことを考えられる協調学習AL型授業。
私が試行錯誤しながら作る授業案に、
彼は真正面からぶつかってくれ、毎回想像以上に学生の心を揺さぶってくれます。
介護に必要な倫理性である、
「寄り添うこと。」「対象者の意思が表出できる環境を作り、ICFの視点で強みを見つけ、対象者が実践したいと決定した生活活動を共に実現する。」という自立支援の根幹になる意思決定支援について、学生が2年間で学べる環境を、正課・正課外教育を通じて共に構築し始めてくださっています。
健康である彼から発信されるメッセージは、
学生にとって、介護する側、される側という関係性ではなく、人間としての関係性から支援の在り方を考えさせてくれる、正に「生きる教科書」。
若者ならではの経験不足や未熟さは、
母織恵さんが二人三脚でこちらの想いを教育的観点からちゃんと彼に指導してくださる。
真摯で直向きで、向上心が強い彼の人柄に今では同僚として信頼を寄せています。
このご縁を大事に、今後も、彼と共に私や短大も成長させていただきます。